ソニー、肌の状態を高精度・高速に解析するサービス 美容業界向けに
2015年2月4日 11:00
ソニーは3日、肌のキメ・毛穴・シミ・水分などの肌状態を高精度、高速に測定・解析する「肌解析システム」を製品化し、エステティックサロンや美容サロン、化粧品メーカーなどの美容関連企業向けに有料のサービスとして3月から提供すると発表した。
提供サービス価格は、機器のリース料およびクラウドソリューション利用料を含み月額15,000から20,000円(税抜、提供するソリューションの内容により価格は前後する)、提供時期は3月中旬。
同サービスは、肌の測定に用いる肌測定機とその結果を表示する専用タブレットに、クラウド上に肌の状態を独解析する独自アルゴリズムを搭載した解析サーバーやアプリケーションなどを合わせて提供される。
サービスの商品名は、肌解析システム「BeautyExplorer(ビューティーエクスプローラー)」。同サービスの主な特徴は、「肌測定機」、「アプリ」などのユーザーインターフェースが直感的に操作できる使いやすいシステムとなっていることである。システムは、手のひらサイズの肌測定機「Skin View Camera」と、肌状態の解析結果を分かりやすく表示する肌解析アプリが搭載されたタブレット「Skin Analyzer」と、美容サロンなどで測定を受けた顧客向けのスマートフォン向けアプリ「Skin Viewer」、およびクラウド上で置かれ肌を測定したデータを独自アルゴリズムで解析する肌解析技術「SSKEP」サーバーから構成される。
今回開発されたシステムでは、イメージセンサーと複数の波長光源を組み合わせた光学モジュールが新規に開発され、多様で高精度な測定が可能となった。肌解析においては、可視光が届く皮膚の表面に加えて、近赤外光でしか届かない皮下の情報を取得することが重要だが、これら表面・皮下を含めた複数の撮像データを基に、肌のキメ・毛穴・シミ・色み・油分、水分など、さまざまな肌状態が解析される。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)