2015年国内IT市場規模は前年比1.1%減の14兆3496億円に=IDC Japan

2015年2月4日 09:56

 IDC Japanは3日、2014年第3四半期(7月~9月)の実績、および最新の景気動向などに基づき2014年~2018年の国内製品別IT市場予測を発表した。これによると2015年の国内IT市場規模は、14兆3,496億円、前年比成長率はマイナス1.1%と予測した。

 国内IT市場を構成する国内ハードウェア市場、国内ITサービス市場、国内パッケージソフトウェア市場の2015年の市場規模と前年比成長率は、それぞれ6兆4,268億円、マイナス5.3%、5兆2,718億円、1.9%、2兆6,509億円、前年比成長率3.9%と予測した。国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の2015年の市場規模は25兆186億円、前年比成長率はマイナス1.7%と予測した。

 2015年は、2013年、2014年の国内IT市場を大きく押し上げたWindows XPサポート終了に伴うPCの更新需要の反動により、PC市場が2桁のマイナス成長と予測した。2014年にマイナス成長となったスマートフォン市場はプラス成長に回復するものの、PC市場の大幅なマイナス成長が大きく響く結果、IT市場、ICT市場全体としてはマイナス成長となると分析している。

 2015年のIT市場は、量的な成長は見込めないが、第3のプラットフォームに基づく質的構造変化は着実に進みとしている。質的構造変化を量的な成長につなげるために最も重要な要素は、現在実施されている企業内1事業部門、または国内各地域内における1プロジェクトの先進事例を、企業全体、地域全体に広げることが出来る連携の仕組みを構築することだと、IDC Japanでは提言している。

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