古河機械金属、タイ工場の生産設備を増強 世界戦略製品の生産拠点に

2015年2月3日 18:14

 古河機械金属は3日、同社グループの中核事業会社である古河ユニックが、タイにおけるユニッククレーンとミニ・クローラクレーンの生産販売会社の生産能力拡大のため既存の工場敷地内に新建屋を建設し、生産設備を増強したと発表した。

 同社ユニック部門では、生産拠点として古河ユニック佐倉工場(千葉県)、泰安古河機械(中国)、そして古河ユニック(タイ)の3工場を有しており、世界での最適地生産を目指す方針の下、これら3生産工場による「3極生産体制」をとっている。

 同部門としては、ユニッククレーンおよびミニ・クローラクレーンの世界販売拡大を重点課題として取り組んでおり、3極生産体制をさらに進化させるべく検討を重ねてきた。その結果、古河ユニック(タイ)は、2008年からユニッククレーンのノックダウン生産を行っており、生産技術、ノウハウの蓄積があること、タイは東南アジア市場のみならず全世界を対象とした輸出拠点としてインフラも充実している適地であることなどから、古河ユニック(タイ)を世界戦略製品の生産拠点にすべく、生産設備を増強した。

 昨年10月には古河ユニック(タイ)現工場敷地内に新建屋が完成し、このほど組立、製缶、塗装設備の増設も完了。今年1月29日にはオープニングセレモニーも行われた。今後は、佐倉工場で生産している輸出機を順次古河ユニック(タイ)に移管していく計画だ。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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