パナソニックが中国テレビ生産から撤退、競争激化で販売低迷

2015年2月3日 13:24


*13:24JST パナソニックが中国テレビ生産から撤退、競争激化で販売低迷
業績低迷に苦しむパナソニック<6752>が中国本土でのカラーテレビ生産から撤退する見通しだ。毎日経済新聞など複数の現地メディアが2日、現地法人の山東松下電器(中国)有限公司による情報として伝えた。山東省済南市にある年産20万台の生産工場はすでに1月30日付で稼働を停止。近く清算手続きに入るという。
パナソニックはすでに、現地合弁パートナーの済南高新控股集団有限公司との間で、事業終了・清算に関する合意に達しているもよう。従業員300人は解雇されるとみられる。同工場は中国市場向けに液晶テレビを生産していたものの、現地メーカーとの価格競争の激化を受けて販売が低迷し、赤字が続いていた。パナソニックは今後、テレビ事業をOEM生産方式などに切り替え、赤字脱却を図る構えだ。中国市場でのテレビ販売は継続するという。
山東松下電器(中国)は1995年、松下電器株式会社(現・パナソニック)、松下電器(中国)有限公司、済南高新控股集団有限公司の合弁で設立された。翌96年からブラウン管テレビの生産に乗り出していた。

【亜州IR】《ZN》

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