NYの視点:米Q1GDPのネガティブサプライズを警戒

2015年2月3日 07:01


*07:04JST NYの視点:米Q1GDPのネガティブサプライズを警戒

全米供給管理協会(ISM)が発表した1月ISM製造業景況指数は53.5と、市場予想の54.5を下回り12月の55.1から低下、昨年1月以降1年ぶりの低水準となった。内訳で輸出の活動が収縮に落ち込んだほか、雇用は7か月ぶりの低水準となった。一方で在庫は増加した。主要項目である新規受注は52.9と、2012年来で最低となった。輸出は49.5。25週連続で50を上回り活動の拡大を示したのち、50を割り込み活動の収縮に転じた。雇用は54.1と、昨年12月の56.0から低下し2014年6月以来で最低。在庫は51%と、昨年12月の45.5から再び50を回復した。

仕入価格は35.0と、2009年4月以来で最低を記録。また、調査回答者の41%が価格の下落を報告した。この割合はリーマンショック発生直後の2008年10月以来で最高となるなど、デフレへの警戒感も浮上した。昨年の1−3月期の国内総生産(GDP)は1月の異例な寒波や豪雪が影響し予想外のマイナス成長に落ち込んだ。2015年も米国北東部では豪雪が続いており、1月の米国経済または第1四半期の国内総生産(GDP)で再びネガティブサプライズを警戒することになる。

■1月ISM製造業景況指数:53.5(12月:55.1)

仕入価格:35.0(12月38.5)
生産  :56.5(57.7)
新規受注:52.9(57.8)
受注残 :46.0(52.5)
入荷遅延:52.9(58.6)
在庫  :51.0(45.5)
顧客在庫:42.5(44.5)
雇用  :54.1(56.0)
輸出  :49.5(52.5)
輸入  :55.5(55.0)《KO》

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