アリババ金融子会社がIPO計画との報道、会社側は否定
2015年2月2日 15:21
*15:21JST アリババ金融子会社がIPO計画との報道、会社側は否定
Eコマース世界最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ:BABA/NY)の金融子会社が新規株式公開(IPO)を行うとの観測が浮上している。1月30日付の外電報道によると、アリババ傘下のマ(虫へんに馬)蟻金融服務集団(アント・フィナンシャル・サービス・グループ)は、来年にも本土A株市場へ新規上場するという。ただ、同社は「現時点で上場計画はない」とこれを否定した。
アント・フィナンシャルは11年に、金融事業を分離する形で設立された。オンライン決済サービスの「支付宝(アリペイ)」や投資商品の「余額宝」、オンライン銀行業務などを傘下に抱える。アリババが昨年9月の上場時に発表した目論見書によると、アント・フィナンシャルの企業価値は500億米ドル(約5兆8830億円)に上る。
アリババは世界最大のEコマース企業。99年に馬雲(ジャック・マー)氏が設立した。03年に開設した消費者向けサイト「淘宝網(タオバオ)」が大成功を収め、その後の業績が急成長。「淘宝網」や「天猫(Tモール)」など傘下サイトの総取引額(GMV)は、14年通年で2兆2740億人民元に膨らんだ。スマホの普及を受けたモバイル対応能力も高い。企業間取引(B2B)にも強く、B2Bシェアで最大の「アリババ・ドット・コム」を傘下に擁する。
【亜州IR】《ZN》