子どもにも安全に使える3Dプリンター玩具「BS TOY」 ボンサイラボ
2015年1月31日 09:57
ボンサイラボは29日、ドイツで開催中の世界最大のトイフェア「シュピールヴァーレンメッセ」で、玩具市場にフォーカスした3Dプリンター「BS TOY(ビーエス・トイ)」を発表した。今回の出展で得られる市場ニーズを踏まえ、2015年末の発売が予定されている。
今回、発表された製品は、ケースサイズがコンパクトな20cmのキューブ型で、重さ約2.0kgのプロトタイプである。コンパクトな設計のケースでありながら、3Dで造形できるサイズは13cm(幅)×12.5cm(奥行き)×10cm(高さ)を実現する。
主要な部品はすべて日本製を使用し、精度にもこだわった「ジャパン・クオリティ」を実現。さらに、通常の熱融解方式の3Dプリンターでは、200℃前後でフィラメント材料を融解させるが、今回は発表の製品にはパートナー企業であるPolymakr社(米国)が、この製品のために開発した新素材フィラメント「LT80(Low Temperature)」を用いることで、わずか80℃で造形できる。安全面に課題のあった3Dプリンターへの期待が膨らんでいる。
開発された新素材フィラメントは、仕上がりが軟らかいフレキシブルタイプで強度も高い新素材である。また、生物分解性があり環境にも配慮され、米国FDA認可の原材料を使用しているため子どもにも安全である。現在は無色(ナチュラルカラー)のみだが、発売時までに、いろいろなカラーが用意される予定。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)