政治から読み解く【経済と日本株】:「スカイマーク再建の行方」
2015年1月30日 17:34
*17:34JST 政治から読み解く【経済と日本株】:「スカイマーク再建の行方」
国内航空会社3位のスカイマーク<9204>が1月28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。エアドゥなど新興航空会社が次々と大手航空会社の傘下に入るなか、スカイマークは自主独立を貫抜いていたが、自らが招いた乱気流によって自主再建を断念することとなった。
再建に関しては、投資ファンド「インテグラル」が中心となる。スカイマークは収益性が高く「ドル箱」路線と呼ばれる羽田空港発着枠を36枠保有していることでこの枠を巡る攻防が予想される。国内企業に限定するとJALかANAの2社となるが、JAL<9201>は公的支援を受けている立場のため様々な規制があり積極的には動けない様子。となればANA<9202>がメインとなっていくシナリオがメインか。北海道を主戦場としていたエアドゥはANAの傘下に入っていることから、日本の航空産業はANA中心で進む可能性も。
一部では、民主党政権下に再生を果たしたJALは民主党色が強いと言われている。確かに民主党政権の要請で再建に尽力した稲盛和夫氏は民主党の支持者だったが、このロジックだと自民党政権時に破綻し再生した企業は全て自民党色が強いという話となってしまう。《MT》