電通、エネルギー小売り自由化にらみ、グループ横断組織「DEMS」を発足
2015年1月30日 17:29
電通は30日、エネルギー関連のプロフェッショナルメンバーを集めたグループ横断組織、チーム「DEMS(ディームス)」を2月に発足させると発表した。「エネルギー」×「コミュニケーション」に関する専門的な知見・ノウハウを活用し、新規事業における戦略立案から商品開発、チャネル開発から広告コミュニケーションに至るサービスをワンストップで提供していくという。
2016年の電力、2017年のガス小売り自由化などエネルギー産業構造が史上最大の転換期を迎える。電通は2007年に本社内にエネルギー関連プロジェクトを立ち上げ、スマートメーターの設置を想定した事業開発、また2011年以降は小売り自由化に向けた新しい事業開発のためのスキームの構築やマーケティング関連サービスの開発に取り組み、多くのエネルギー関連企業にコンサルティングを行ってきた。
今後、チーム「DEMS」では、これまでに培った知見やノウハウ、エネルギー関連調査に見られる消費者意識の変容、海外におけるエネルギー自由化の事例なども踏まえながら、顧客に次の5つのソリューションを提供していく。
1.コンサルティング領域
・事業計画、事業戦略立案 ・各種調査データや海外事例の提供 ・国における政策動向情報提供、分析
2.事業開発領域
・国の補助金などの制度を利用した新規ビジネスの開発 ・新規の販路、チャネルの開発に伴う新規ビジネスの開発
3. マーケティング領域
・マーケティング戦略の立案 ・コミュニケーション戦略の立案・実施 ・エリアマーケティングをはじめとする各種マーケティング企画の立案・実施 ・ターゲット層に向けた最適なアプローチ、顧客化、CRM施策の立案・実施
4.販促・プロモーション領域
・販促・プロモーション企画の立案・実施 ・販売チャネル戦略の立案・実施
5. 企業連携
・アライアンス企画の立案 ・マーケティングパートナー企業の紹介、マッチング
こうしたエネルギー関連の総合的なソリューションを通して、日本のエネルギーの未来へ貢献していくことを目指すという。(記事:町田光・記事一覧を見る)