【今日の言葉】スカイマーク倒産、上場廃止

2015年1月29日 15:07

■JALは親方日の丸、スカイはイケイケどんどんの裏目

 スカイマーク <9204> が、28日、東京地裁に民事再生法を申請し事実上倒産した。負債総額は約710億円。29日の同社株価は3600万近い大量の売り物で80円ストップ安の317円売り気配となっている。3月1日付で東証から上場廃止処分となる。

 これで、航空業界では2010年1月に倒産したJAL(日本航空)に続いて2社目だ。マーケットでは、『JALは親方日の丸の緊張感に欠けたことが原因。逆に同社はイケイケどんどんの裏目が出たといえる。ミニスカート採用くらいでは経営を立て直すことはできなかった』(中堅証券)とみている。

 低料金で新しい航空時代と期待され、2000年に上場、2005年には権利修正で2000円近い相場のあった人気銘柄だった。競争激化の中、平成24年6月からエアバスA330型機を10機導入したがリース料負担で2014年3月期には赤字に転落した。

 今後について、『イケイケどんどんを修正して収支をきちっちりと合わせる経営に持っていけば、あの図体の大きいJALだって再建に成功し再上場したのだから同社にも期待できる。低料金に対するニーズは引き続き高くLCCに対する期待は強い』(同)とみている。

 なお、上場来安値はリーマンショックでつけた2008年10月の87円。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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