NVIDIA、GTX 970のスペックを下方修正

2015年1月28日 14:51

あるAnonymous Coward 曰く、 先日、NVIDIAのGPU「GTX 970」で3.5GB以上のメモリを上手く扱えないという問題が報告されていたが、これに関連してNVIDIAがGTX 970のスペックを「下方修正」した。

 当初、GTX970はより上位のGPUである「GTX 980」と同じ64基のROPと2048KBのL2キャッシュを搭載しているとしていた(マイナビニュースのGTX980/970比較記事)。スペック上はGTX970と980はGPUのクロックやCUDAコア数、テクスチャユニットといったGPU側性能のみが異なり、メモリ周りの仕様は同じという話であった。しかし、今回の問題発覚後、NVIDIAはGTX970のROPが52基、L2キャッシュは1792KBに修正した。

 また、GTX 970では4GBのメモリを3.5GBと0.5GBの領域に分割して管理するが、0.5GBの領域は3.5GBの領域と比べて処理速度が7分の1と遅く、これにより3.5GBを超えるメモリを利用する場合、トータルのグラフィックス性能は4~6%低下するそうだ。

 なお、NVIDIAはこの性能低下が発生するのは「(特定の)解像度とアンチエイリアシングの組み合わせでのみ」の極端なケースだけだとしている。

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