地球観測衛星SMAP、1月29日の打ち上げに向け準備着々

2015年1月28日 14:50

 米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星SMAPの打ち上げが1月29日に迫り、準備が大詰めを迎えている。すでに衛星はロケットに搭載されており、打ち上げが行われるカリフォーニア州のヴァンデンバーグ空軍基地では準備作業が着々と進められている。

 打ち上げ日時は太平洋標準時2015年1月29日6時20分42秒(日本時間2015年1月29日23時20分42秒)に設定されている。現在のところ、当日の天候は良好との予報で、1月27日夕方(日本時間1月28日未明)に行われた打ち上げ前審査でも、打ち上げ決行との判断が下されている。

 SMAPは地球の土壌に含まれる水分を観測することを目的とした衛星で、Lバンドの電波を使う合成開口レーダーとパッシヴ放射計を装備し、直径6mの傘のようなアンテナを持つ、ユニークな姿をしている。SMAPという名前はSoil Moisture Active Passive(土に含まれる水分を能動的、受動的に観測)頭文字から取られている。高度685km、軌道傾斜角98.1度の軌道を回り、8日ごとに同じ地点の上空を通過する。3年間にわたって運用され、地球の全球の観測を行う。

 SMAPの打ち上げを担うのはデルタIIロケットで、昨年7月ぶりの打ち上げとなる。デルタIIは引退が迫っており、今回のSMAPの打ち上げ分を含め、在庫は3機とされる。

■JPL | News | NASA SMAP Observatory Ready for Launch
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=4448

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