【今日の言葉】日経平均のNYダウに対する上ザヤは定着するか

2015年1月28日 10:45

■まもなく発表の10~12月GDPがポイント

 27日(火)の日経平均は終値でNYダウを上回り、日米株価が昨年12月以来の逆転となっている。このまま、日経平均の優位が続くのか大いに注目される。

 1月27日はNYダウが291ドル安の1万7387ドルだったのに対し、日経平均は299円高の1万7768円と日経平均がNYダウを上回った。

 これは昨年12月14日以来のことだが、12月の時は僅か1日だけの日経平均上ザヤだった。今回、続く28日の日経平均は、いつものならNYダウ安に引っ張られてNYダウの下にもぐり込む下げとなるところだが、NYダウに対し上ザヤで推移している。

 背景には、好調をつづけて来たアメリカの景気、企業々績が高値圏でのモミ合いといえる状態に対し、日本の景気、企業々績が最悪期からの上向き過程にあるという方向性の違いがある。

 しかも、テロの脅威がはるかにアメリカのほうが大きいという心配もあるようだ。

 日経平均がこのままNYダウを上回った状態をキープするには、幸い企業々績が好調で推移しているのだから、もうひとつの「景気」の回復が求められる。

 昨年4月の消費税引上げの影響で昨年4~6月、7~9月のGDPは2期連続のマイナスとなった。まもなく発表される10~12月期がどのていど回復するかが当面の注目点だろう。

 仮に、10~12月期に続いて今年1~3月期にも期待できるという見通しとなれば日経平均のNYダウに対する上ザヤは定着が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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