両陛下 4月にパラオ共和国をご訪問へ
2015年1月24日 09:58
天皇皇后両陛下は戦後70年の節にあたり、4月にパラオ共和国をご訪問される。菅義偉官房長官が23日、ご訪問を閣議決定したと発表した。
菅官房長官は「政府として、戦後70年に当たり、戦争によって亡くなられた方々を慰霊し、平和を祈念するため、また、我が国とパラオ国との友好親善関係に鑑み、天皇皇后両陛下に同国を御訪問願うことにいたしました」と訪問の趣旨を説明。
菅官房長官は「パラオ共和国政府からは、かねてより、両陛下に対し御訪問願いたい旨の招請がなされていたところ」とし「日程については同国政府と協議の上、決めることになるが4月8日東京御出発、翌9日御帰国となる予定」と述べた。
また、安倍晋三総理は、両陛下のパラオ共和国ご訪問に対しての談話を発表した。談話で総理は「両陛下には戦後60年に当たる10年前、戦争により亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念されるため、サイパン島を御訪問いただきました。戦後70年の節目の年に当たる本年は政府として、天皇皇后両陛下に、同じ趣旨から、先の大戦の激戦地であり、海外における主要な戦跡の一つとして政府により西太平洋戦没者の碑が建立されているパラオ共和国への御訪問をお願いすることとした次第です」と説明。
「両陛下は、かねてから、先の大戦により亡くなられた全ての人々の冥福を祈り、遺族の悲しみを忘れることなく、世界の平和を願い続けていきたいとのお気持ちを明らかにしておられますが、こうした両陛下のお気持ちは大変ありがたいことであると考えております」と述べたうえで「今回の御訪問を通じて、日系人の方々も多く、日本と歴史的にも、文化的にもつながりの深いパラオ共和国との友好協力関係が一層強化されるものと確信している」と大きな期待を寄せた。(編集担当:森高龍二)