2014年のコンビニ売上高、既存店は3年連続の前年割れ 増税響く

2015年1月21日 10:01

 日本フランチャイズチェーン協会は、2014年のコンビニ売上高を発表した。新店を含む全店ベースでは昨年比3.6%増の9兆7,309億円となったが、既存店ベースでは8兆8,315億円(前年比-0.8%)となり、2012年以降3年連続で前年割れとなった。

 既存店がマイナス推移した要因として、「2月は大雪の影響で食品・非食品のまとめ買いがあり、3月は消費税増税に伴う駆け込み需要で、たばこ等のまとめ買いがあったため前年を上回ったものの、4月以降は駆け込み需要の反動、天候不順、個人消費の低迷等により前年比マイナスとなった」としている。

 しかし、「客単価」に関しては全店ベースが年間平均客単価 606.1 円(前年比-0.04%)とマイナス推移となったのに対し、既存店ベースの年間平均客単価は600.2円(前年比+0.2%)とプラス推移になった。

 客単価を上げた要因としては、「既存店については、淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や惣菜等が好調に推移したことにより、客単価が増加した。背景には女性の社会進出、単身世帯の増加、高齢化の進行等による食の外部化がある」としている。(記事:町田光・記事一覧を見る

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