JSR、PLA系で強靭さを高めた3Dプリンター用フィラメント材料を発売

2015年1月20日 11:26

 JSRは19日、3Dプリンター用フィラメント材料として、独自のポリマー技術を活かして開発した「FABRIAL (ファブリアル)」シリーズを上市すると発表した。製品の第1弾として、現在市場から強く求められているポリ乳酸(PLA)系で強靭さを高めた材料「FABRIAL P」シリーズの販売を開始する。

 FABRIAL Pシリーズは、従来のPLA系やABS系の材料に比較して、靱性を高く設計したフィラメント材料だ。現在、熱溶解積層方式の市場ではPLA系やABS系の材料が主に使われているが、強度などフィラメント材料の性質における制約が用途を制限しているのが現状である。

 使用するフィラメント材料の強度が低い、加工工程でフィラメントが折れて長時間安定的に成形できない、完成した成形品がもろい、といった課題が出てくる。新シリーズは先に挙げたような課題を解決して、実用製品に必要な強度の成形品を制作することができる。2015年1月28日から東京ビッグサイトで開催される「3D Printing 2015」で同製品を紹介する。

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