オラクル、「Oracle Database 12c」への対応を強化したストレージ新製品を提供

2015年1月16日 11:38

 日本オラクルは15日、同社のストレージ製品の上位機種となる新製品を発表した。型番は「Oracle ZFS Storage ZS4-4」。最小構成価格で1,308万8,810円(税抜き)。

 新製品は、「Oracle Database 12c」への対応を強化する各種機能を新たに搭載し、大量の仮想マシンを稼働させるクラウド環境や、高速・高精細なアナリティクスに適したストレージ基盤を実現する。新機能は、新製品に搭載されるOSの最新版で「Oracle Database 12c」環境向けに提供される。

 「Oracle Database 12c」は、OISPを介し新製品とメタデータをやり取りし、自動的にチューニングを行いマニュアル操作と比較して最大67パーセントも少ない手順で作業を完了する。また、OISPと連携したアナリティクス機能で、複数のプラガブル・データベースごとにデータの入出力を集計・分析することで、「Oracle Database」の統合環境における監視を強化する。

 同社によると、前世代機種と比較し、DRAMの搭載量を50パーセント増加させ最大3TB搭載、30GB/秒以上のスループットと50パーセント増加したプロセッサ・コア数で、前世代機種の2倍のパフォーマンスを実現し、大量のデータをインメモリの速度で処理する。プロセッサは15コア搭載2.8GHzインテルXeonを8個搭載する。

 また、DRAMとSSDをファイル・システムの一時記憶領域として扱うアーキテクチャを強化、最大120のプロセッサ・コアと最大3TBのDRAMの利点を最大限活用するOSにより、1つのストレージ・システムで32GBをこえる持続帯域幅を提供する。その結果、アクセス頻度の高いデータの最大90パーセントはメモリから提供されるため、データベースやアプリケーション性能の大幅な向上が可能となる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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