IIJ、SAS、ZEALの3社、クラウド上で中堅企業のデータ解析支援サービスで協業

2015年1月15日 12:12

 インターネットイニシアティブ(IIJ)、SAS Institute Japan、ジールの3社は14日、データ活用スキルやIT資産が不足する中堅企業向けに、クラウド上で企業の経営に必要なデータを分析し可視化する「クラウド・アナリティクス・ソリューション」の提供で協業を行うと発表した。

 「クラウド・アナリティクス・ソリューション」は、3社のそれぞれの強みを連携させ、経営課題の解決や市場機会への投資判断などを過去のデータ分析や集計だけで行うのではなく、将来予測などを取り込んだデータ活用と解析を支援する課題解決型のビジネスソリューションサービスである。

 大手企業だけでなく中堅企業でも、経営にデータを積極的に活用することが求められているが、大手企業に比較すると中堅企業では、人材の不足、データ管理・システム基盤整備の課題があり、データ活用のための解析システムの導入ができていない。

 今回、提供されるソリューションサービスでは、煩わしいハードウェア調達やソフトウェア選定が不要で、顧客のデータ解析に最適な統計手法の設計とその運用といったすべてが、トータルなソリューションとして提供される。そのため、顧客は自社のデータを準備するだけで、データから得られる知見を簡単に経営に活かせるようになる。

 3社は、2015年度末までに50社への導入を目指し、まずは製造業向けに「需要予測」、流通・小売業向けに「ターゲット・マーケティング分析」などのソリューションを提供し、他業種にも順次提供範囲を拡大していくという。

 価格はいずれも税別で、実証検証環境での利用が最大2カ月間利用できて150万円から。本番環境での利用は、初期費用475万円から、月額費用が30万円からとなっている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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