音声から感情を認識してスマホなどに通知できる装置「Listnr」 インターフェノム社が開発

2015年1月8日 22:59

 株式会社Interphenomは7日、設置場所付近の音声を拾い、それを解析し遠隔地に通知できるクラウド型リスニング・デバイス「Listnr」を開発したと発表した。

 同製品は同日よりアメリカで開催される「2015International CES」に出展される。また、同時に資金調達のためKickstarterを通じたクラウドファンディングを開始した。支援が50,000ドルに達した時点で、約8カ月後に支援者に向けて製品が送付され、75,000ドルに達した場時点でAndroidアプリの開発が決定する。

 新製品の「Listnr」は、インターネット接続機能とマイクを搭載した小型のデバイスで、録音された音声はクラウド上のサーバーへ自動で送信され、音声が解析される。特定の音声を認識すると、本体のLEDが光って通知するほか、インターネット経由でスマートフォンへ通知でき、家電のON/OFFなどの操作を自動的に行える。

 新製品は、音声を解析する音声認識エンジンとしてパナソニックの技術を採用し、製品は株式会社Cerevoと共同で開発された。開発当初は、乳児の泣き声を「泣く」「笑う」「叫ぶ」「乳児が発する意味のない声」の4パターンの感情として認識し、スマートフォンへアイコンで乳児の感情を通知できる機能と、指を鳴らす音でスマートフォンから照明のON/OFFができる機能が提供される。なお、APIが公開されるので、開発者は Listnr対応サービスやアプリを自由に開発できる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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