トレンドマイクロ、パターンファイルが不要のウイルス対策ソフト最新版を提供開始

2015年1月8日 22:47

 トレンドマイクロは7日、特定用途にのみシステムを使用できるロックダウン型のウイルス対策ソフトの新バージョン「Trend Micro Safe Lock 2.0」を26日から提供すると発表した。

 「Trend Micro Safe Lock 2.0」は、システムの特定用途化で不正プログラムの侵入・実行を防止するウイルス対策ソフトである。パターンファイルが不要のため、大容量のパターンファイルの読み込みや検索によるシステムパフォーマンスの低下がなく、パターンファイルを更新する際の動作検証を行う必要がない。

 そのため、安定稼働が重視される制御システム(組立工場の生産ラインなど)や組込機器(ATM、POS、工作機械)などの特定用途用の端末やクローズド環境にある端末などを効果的に保護できる。また、脆弱性攻撃対策機能も搭載しており、USBなどの外部記憶媒体やネットワークなどを介して行われる脆弱性を利用した攻撃や、実行中のプロセスに対する攻撃を防止できる。

 このように未知の脅威や脆弱性攻撃からも端末を多層的に強力に守ることができるため、新たな脆弱性などへの修正プログラムが提供されないサポート切れOS搭載端末などのセキュリティ対策としても有効に利用できる。

 新バージョンでは、さらにセキュリティの運用を向上させる「管理コンソール」と、より細やかなセキュリティ対策を実現する「書き込み制御機能」が新たに搭載され、管理者の管理手間を軽減され、システムの安全性を向上させられる。なお、管理コンソールは一部製品に対応。

 製品ラインナップは2種類で、参考標準価格(税抜)は「Trend Micro Safe Lock スタンダード」のClient OS向けが、11,400円(新規)、2,280円(保守更新)、Server OS向けが、106,200円(新規)、21,240円(保守更新)である。「Trend Micro Safe Lock ライト」のClient OS向けが、9,880円(新規)、1,980円(保守更新)、Server OS向けが、97,200円(新規)、19,440円(保守更新)である。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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