横河電機が中国西南部で制御システム受注、石炭・石油プラント向け

2014年12月24日 11:13


*11:13JST 横河電機が中国西南部で制御システム受注、石炭・石油プラント向け
横河電機<6841>はこのほど、中国子会社の横河電機(中国)有限公司を通じ、中石油雲南石化有限公司(中石油雲南石化)から制御システムを受注したと発表した。契約額などの詳細は公表していない。
中石油雲南石化が雲南省昆明市中心部から約40キロメートル離れた安寧市工業団地に建設中の石油精製プラント(年産1000万トン)向けに、主要な設備を監視・制御する統合生産制御システム「CENTUMR VP(センタム・ブイピー)」を納入する。中国西南部で最大級となる同プラントは2015年の稼働を予定。エンジニアリング、据付支援、試運転支援を手がける。
中国本土では石油精製プラントが東部地域に集中しているため、内陸部工場への輸送コストが課題となっていた。中国の国家戦略として進行中のミャンマーと中国を結ぶ原油パイプラインが稼働した場合、年間2300万トンの原油がパイプラインを通じて中国国内に供給される見通しという。ミャンマーに隣接する雲南省では、2020年までに、パイプラインを通じて搬入される原油を精製する石油精製プラント(年産2000万トン)とエチレンプラント(年産100万トン)の建設が計画されている。ここで精製して、雲南省をはじめとする中国西南部の工場に石油製品を供給することで、輸送コストの削減を図る狙いだ。中石油雲南石化が手がけるプロジェクトもその一環となる。
横河電機は石油・石油化学分野の巨大市場である中国で、制御事業の拡大に注力する構えだ。

【亜州IR】《ZN》

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