7~9月の外国人宿泊者数、高水準で推移
2014年12月23日 15:03
19日に観光庁が発表した宿泊旅行統計調査(速報値)によれば、2014年第3四半期(7~9月)に国内のホテルや旅館に宿泊したのべ宿泊者数は前年同期比0.3%ダウンの約1億3555万人であり、そのうち外国人は前年同期比25.7%アップの約1154万人であったことがわかった。全体の宿泊者数のうち外国人の占める割合は8.5%であり、過去3番目の高い水準であった。また13年第2四半期より7期連続で伸び率が25%を超えた。
のべ宿泊者数を都道府県別に見てみると、1位は東京都で前年同期比2.4%アップの1420万9890人、2位は北海道で前年同期比2.7%ダウンの1038万6900人、3位は大阪府で前年同期比10.6%アップの699万3240人であった。
そして外国人ののべ宿泊者数を都道府県別に見てみると、1位は東京都で前年同期比32.1%アップの340万2350人、次に高かったのは大阪府で前年同期比22.9%アップの45万8030人、そしてその後は北海道が前年同期比12.6%アップの117万9770人、京都府が前年同期比34.2%アップの97万4050人と続いた。こうして37都道府県が前年同期を上回る結果となり、最も伸び率が高かったのは高知県で前年同期比102.1%アップ、その次に高かったのが山梨県で前年同期比95.9%アップ、その後に滋賀県が前年同期53.8%アップ、沖縄県が前年同期49.2%アップと続いた。
外国人ののべ宿泊者数を国・地域別に見てみると、1位は中国で前年同期比59.4%アップの235万人、2位は台湾で前年同期比8.3%アップの196万人、3位は韓国で前年同期比11.3%アップの109万人、4位は香港で前年同期比8.1%アップの81万人であり、アジア4ヶ国が全体の6割を占める結果となった。また伸び率で見てみるとベトナムが前年同期比69.6%アップ、フィリピンが前年同期比61.3%アップ、中国が前年同期比59.4%アップ、カナダが前年同期比44.2%、オーストリアが前年同期比43.0%アップとそれぞれ大幅に増加している。全体の割合で見てみると、中国が約23%、台湾が約19%、韓国が約11%を占めるという結果であった。
日本政府観光局によれば、14年1~11月の訪日外国人客数は前年同期比28%アップの約1218万人であり、短期滞在査証(ビザ)発給要件の緩和や円安による割安感で日本を訪れやすい環境が整っており、それにより過去最多となる年間1300万人を上回る勢いで増加傾向が続いているという。(編集担当:滝川幸平)