(中国)海外ドラマに対する規制強化、2015年から同時ネット配信を禁止

2014年12月18日 08:33


*08:34JST (中国)海外ドラマに対する規制強化、2015年から同時ネット配信を禁止
国家広播電影電視総局(広電総局)が2015年からネット配信の海外ドラマに対する管理・規制を一段と強化するようだ。新政策は海外ドラマの輸入・放送(配信)時期を本放送から半年遅らせるというものだ(限外令)。中国では現在、ネット配信を通じて、人気の高い米国や韓国のドラマが現地の本放送とほぼ同時に視聴できるが、来年以降は事実上、これが不可能となる。さらに広電総局による海外ドラマの検閲も厳格化する。放映許可証を発行し、同局の審査を通過していない番組については、配信が一切できなくなるという。先ごろ杭州市で開催された2014年中国影視芸術創新峰会で、広電総局の関係者が明らかしたもの。
一方、動画配信業界では海賊ソフトや違法配信の復活を危惧する声も。動画サイトを運営する愛奇芸(iQiyi.com)の張語芯・版権政策管理中心総経理は、「ここ数年、複数の動画配信会社が海外ドラマの版権を輸入し、番組を同時配信したことで、違法なネット配信が抑制されてきた」と指摘。同時配信ができなくなることで、改善に向かっていた海賊版問題が再燃すると警告している。

【亜州IR】《ZN》

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