ビール瓶の栓を開けたときの泡噴きを磁石で押さえる

2014年12月15日 14:44

danceman 曰く、 ビール瓶の栓を開けたときに、泡がビールとともに溢れ出るのを「噴き(gushing)」というのだそうだが、噴きを抑制する方法をベルギーの食品科学者チームが発見したとのこと。この発見については、Journal of Food Engineeringの来月号で報告されるとのこと(ScienceSlashdot)。

 これまでビール醸造メーカーは消泡作用のあるホップエキスを足すことで噴きを抑えようとしてきたが、ホップエキスに浸した麦芽に磁場を与えたところ、ホップエキスがより小さな粒子になることが分かったという。ホップエキスが小さな粒子になることで、麦芽が発酵する過程で発生した二酸化炭素を引き付ける作用があるヒドロホビンと呼ばれるタンパク質と効果的に結合でき、これにより噴きが抑えられるという。

 実際にビール醸造にこの技術を用いたところ、過剰な泡を減らすことができたため、ホップエキスの量を減らす必要があったという。つまり、醸造コストを減らすことも期待できるとのこと。

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