原油価格 40ドル割れとインフレ目標2.0%

2014年12月15日 13:19


*13:19JST 原油価格 40ドル割れとインフレ目標2.0%
サウジアラビアが原油価格の下落を黙認している理由の一つとして、採掘コストの下限が40ドル付近と言われている米国のシェールオイル生産者の駆逐がある。


アラブ首長国連邦のマズルーイ・エネルギー相は、原油価格が1バレル=40ドルに下落しても、石油輸出国機構(OPEC)は減産しないという決定を維持し、緊急会合を検討するのは、少なくとも3カ月間状況を見守ってからになる、と述べた。


黒田日銀総裁は、インフレ目標2.0%を目指して、異次元の量的・質的金融緩和の第1弾と第2弾を発動したが、直近のインフレ率は、消費増税の影響を排除した場合、+0.9%と1.0%を割り込んでいる。

そして、原油価格が40ドル割れまで下落すれば、インフレ率は益々低下していくことになる。


日本銀行のインフレ目標は、「生鮮食品」を除いた消費者物価指数(コアCPI)であり、「生鮮食品」と「エネルギー」も除いた「コアコアCPI」に変更すれば、原油価格の下落の影響を排除できることになる。《MY》

関連記事

最新記事