【どう見るこの相場】日経平均:選挙大勝利を買う相場はNYダウの落ち着き待ち、資金に余裕の個人にチャンス

2014年12月15日 12:34

選挙で大勝利したのに相場は下げているが。

475議席のうち自公で326議席を獲得、大勝利であることは間違いない。しかし、事前に大勝利確実と一斉に報道されていたから去る8日の1万8030円と1万8000円台に乗せたことで、あるていど織込んでいたといえる。本来はご祝儀相場があってもよかったといえるが、前週末にNYダウが急落したことが響いた。

このまま選挙勝利は評価されないのか。

そんなことはない。世界景気の波乱の芽となっている原油安が止まり、NYダウも下げ止まれば日本のマーケットは安部政権勝利を見直す展開が予想される。

誰が買いの主役になるか。

今回の1万8000円をつけに行く過程で、「外国人投資家の買いに対し個人投資家売り」となったことは、これまでにない大きい特徴といえる。外国人投資家は安部政権の安定と日本経済の再生を評価して引き続き買ってくるものとみられる。年金資金なども買いが予想される。それに、個人投資家も利食いで手持ち資金に余裕ができているので押し目買いが予想される。需給関係は悪くない。

円安関連銘柄と内需関連銘柄のどちらが主役となるか。

当面は「円安」と、「内需」の混合型相場ではないだろうか。1ドル・121円~118円のモミ合いとなっていることから円安の余熱は残っている。このモミ合いを切って125円とか130円となればトヨタなど円安関連銘柄が再び人気となるだろうし、115円~110円といった円高ならば内需関連銘柄へ人気が移行するだろう。ただ、為替を横に置けば選挙に勝利した安部政権がアベノミクス第3章で地方創生、国土強靭化などに力をいれて来るとみられることから基調政策としては内需関連に勢いが加わってくるものとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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