WiLとソニー、新会社「Qrio」設立でスマートロックの製造販売へ

2014年12月13日 21:14

 WiLとソニーは12日、スマートフォンなどから住宅等の鍵の施錠・開錠ができる「スマートロック」の製造・販売を手掛ける合弁会社設立の契約を締結したと発表した。新会社となる「Qrio株式会社」(出資比率WiL60%、ソニー40%)は12月中の設立を予定し、代表取締役にはWiL General Partnerの西條晋一氏が就く。

 大手企業のオープンイノベーションを促進するWiLと、新規事業の創出を推進するソニーが共同出資する合弁会社Qrioは、今後、世界規模で市場の拡大が見込まれる「スマートホーム」領域で事業を展開させる。その第一弾として、ソニーが保有する無線セキュリティ技術、公開鍵認証技術などを活かした「スマートロック」を開発、製造し、来年度より、個人および法人に向けて販売を開始する。

 「スマートロック」とは、無線セキュリティ技術を活用してスマートフォン等モバイル機器のアプリから住宅等の鍵の施錠、開錠ができる電子鍵だ。住宅オーナーがアプリ上で認証するゲストは、スマートフォン等を介せば鍵の開閉が可能になる。

 スマートロックの活用により、スマートフォンを鍵代わりにでき、親族・友人・不動産業者間などにおいて、鍵の受け渡しの手間も省くことができるようになる。(記事:町田光・記事一覧を見る

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