マツダ、外装用のバイオプラスチックを開発 新型「ロードスター」に内装用として採用

2014年12月10日 21:32

 マツダは10日、三菱化学と共同で、自動車の外装意匠部品として使用できるバイオエンジニアリングプラスチックを開発したと発表した。今後、2015年発売予定のオープンカー「ロードスター」に内装部品として採用し、外装部品として順次採用していくという。

 同社ではこれまでに、植物由来のプラスチック(バイオプラスチック)として、「マツダバイオテックマテリアル」を開発し、自動車の内装部品用のバイオプラスチックなどを開発している。今回開発した外装用の製品は、これまで課題だったキズや衝撃に対する耐性を解決するため、耐久性の高いバイオプラスチックに、各種の添加剤を使用した上で、着色剤の混合により材料組成を最適化し、成型時に金型使用を最適化した。これにより、耐久性を高め、塗装されたABS樹脂と同程度の耐久性を実現したという。また、無塗装としたことで、環境に有害な揮発性有機化合物(VOC)を発生を抑えつつ、塗装品を超える質感を実現したという。

 同社では、本製品の試作品を11日から13日まで「東京ビッグサイト」(東京都江東区)で開催される環境関連の展示会「エコプロダクツ2014」で展示するという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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