JARIとコベルコ科研、リチウムイオン二次電池評価試験事業で協業

2014年12月9日 13:41

 日本自動車研究所(JARI)と神戸製鋼所の100%出資会社で総合試験研究会社であるコベルコ科研は8日、二次電池の開発並びに協定規則 R100.02 Part2の評価項目にも対応した二次電池の安全性評価事業において、11月1日付けで相互協力契約を締結したと発表した。

 これにより自動車メーカや電池メーカは、2016年7月15日以降に施行される国連のバッテリー式電気自動車に係る協定規則パート2において要求される自動車用二次電池の安全性評価に関する一連の試験を、国内では初めて一括して委託することが可能となる。

 現在、低環境負荷エネルギー活用による持続的発展のため、次世代型エネルギー利用社会の構築を目指した取組が輸送機メーカを中心に進められており、その技術的中核の一つである二次電池の安全性評価体制の充実が強く求められている。その技術の一つが自動車用蓄電池システムであり、その安全性を厳格に規定する動きが世界的に高まっている。

 2016年7月15日以降に型式を取得する車あるいは、電気自動車の改造に関しては、二次電池安全性の試験が義務付けられることになり、自動車メーカや電池メーカの間では、この安全性評価試験を一括して委託できる体制が日本国内で整うことが強く望まれているという。今回の協業はこのニーズを受けてのものである。

関連記事

最新記事