トヨタ堅調で先高感は後退せず【クロージング】

2014年12月8日 16:33


*16:33JST トヨタ堅調で先高感は後退せず【クロージング】

8日の日経平均は小幅ながら7営業日続伸となり、15.19円高の17935.64円(出来高概算21億5000万株)で取引を終えた。5日の米国市場で、注目された非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったことが好感され、NYダウは最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の18045円だった流れを引き継いで始まり、節目の18000円を回復した。

ただし、寄り付き前に発表された7-9月期GDP改定値が、年率1.9%減に下方修正された。速報値(1.6%減)から上方修正されるとみられていたこともあり、18000円を回復して始まった後は利益確定の売りも出やすく、強弱感が対立している。東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗。マザーズ、ジャスダックは下落しており、今週から本格化するIPOを前に、イベント待ちの状況に。

もっとも、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>辺りがマイナス圏で推移しているなかでのプラス圏ピークとなり、下値の堅さは意識される。円相場は1ドル121円半ばでの推移と、朝方からは円安一服の動きでもあった。一方、トヨタ自<7203>が終日強含みに推移しており、日本の代表銘柄の力強さによって、先高期待は後退していないだろう。《KO》

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