為替週間見通し:日本のGDP改定値は前期比年率-0.4%と上方修正予想
2014年12月6日 17:41
*17:41JST 為替週間見通し:日本のGDP改定値は前期比年率-0.4%と上方修正予想
12月8日-12日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
■8日(月)午前8時50分発表
○(日)10月経常収支-予想は+3701億円
参考となる9月実績+9630億円。9月の貿易収支は-7145億円だったが、第1次所得収支の黒字額は2兆円を超えており、結果的には大幅な黒字となった。10月については、貿易赤字の増加が予想されており、経常黒字額は9月実績を下回る見込み。
■8日(月)午前8時50分発表
○(日)7-9月期国内総生産(GDP)改定値-予想は前期比年率-0.4%
7-9月期の法人企業統計で設備投資や在庫投資額が改善したことから、速報値-1.6%から上方修正される見込み。ただし、改定値でも成長率はマイナスとなる可能性が高いとみられる。
■10日(水)午前8時50分発表
○(日)11月国内企業物価指数-予想は前年比+2.7%
参考となる10月実績は前年比+2.9%。9月の+3.6%との比較で物価上昇率は大幅に鈍化した。消費税の影響を除いた指数は前年比+0.1%だった。11月については、原油価格の下落によって前月比マイナスとなる見込みだが、円安進行の影響で前年比では2%台後半の上昇率になるとみられる。
■11日(木)午後10時30分発表
○(米)11月小売売上高-予想は前月比+0.3%
参考となる10月実績は前月比+0.3%で市場予想を上回った。ガソリンの売上高は減少したが、個人消費はまずまず順調。11月については、ガソリン価格の低下で大幅な増加は期待できないが、消費は堅調さを保っており、市場予想は妥当な水準か。
■12日(金)午後11時55分発表
○(米)12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値-予想は89.5
労働市場の改善が続いていることは好材料だが、賃金の上昇は抑制されており、指数の大幅な上昇は期待できない。ただし、ガソリン価格の低下はプラス材料であり、12月速報値は11月実績を上回る可能性がある。《TN》