総選挙(街頭演説)各党幹事長の訴えは・・・(2)

2014年12月5日 11:22

 日本共産党の山下芳生書記局長は「若い力で若者の夢や希望を踏みつけにする、海外で戦争する国を平気でつくろうとする、若者を使い潰すブラック企業を蔓延させてきた安倍政治、自民党政治にストップをかけ、新しい政治に切り替える」と訴えた。

 山下書記局長は「今、若者の2人に1人が正社員になれないでいる。安上がりで使い捨てにされ、苦しんでいる。人間らしく働くルールを次々壊してきた政治の責任だ。その政治をみんなの力で変えようではありませんか」と呼びかけた。

 また「共産党はブラック企業規制法案を提出した。法案はまだだが、ハローワークの大学卒業生向け求人票には3年前の新規採用数とその後の離職者数を企業ごとに書くことになった」など成果を伝え「一生派遣を許す労働者派遣法改正には反対する」など若い聴衆に対し労働問題に焦点をあてて支持を訴えた。

 生活の党の森ゆう子代表代行は「自民党の議席をひとつでも減らそう。安倍政権の暴走にストップをかけよう」と訴えた。

 森代表代行は「弱肉強食、市場原理万能主義、出口戦略の無い異次元の金融緩和でマネーゲームに大量の資金を投入するアベノミクスは格差を広げるだけで、誰も幸せにできない」と、格差社会の危機を訴え「国民の生活が第一。まじめに暮らす人々が豊かに暮らしていける政治を取り戻そう」と訴えた。

 森代表代行は「私は愛国者だと思っている。そして真の愛国者とは決して戦争は起こさない。21世紀の平和を構築していく」と訴えたほか、脱原発や農業再生を断言。労働問題でも「非正規労働者が4割を占めている。これ以上、雇用を不安定にしてはならない。社会が不安定な社会になる。同一労働同一賃金は当たり前」と安倍政治ストップを訴えた。

 社会民主党の又市征治幹事長は「消費税を8%にあげたため景気が悪くなっている。5%に戻すべきだ」と主張。また「大企業や富裕層を優遇し、低賃金労働者を作り出すアベノミクスではなく、賃金上昇や雇用を安定させ、家計を温めて消費を拡大させて国内需要を生むことが大事だ」と景気好循環へ政策転換を訴え、党への支持をアピールした。

 又市幹事長は「労働者派遣法の改悪阻止、解雇しやすく低賃金に押さえ込む限定正社員の導入、残業代を払わない労働時間の適用除外制度、解雇の金銭解決制度、解雇規制の緩和など安倍政権が進める労働者保護制度の改悪を阻止する」と労働者・生活者視点で政策を進める立ち位置を強調。「集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を求め、集団的自衛権行使のための関連法改正、自衛隊海外派遣のための恒久法制定に反対する。原発再稼働にも反対する」と党の姿勢を強調した。

 新党改革の荒井広幸代表は「(有権者が)主権者として、これからの日本を創る、家庭の幸せをつくる、子どもたちの未来をつくるという積極的な一票にしてほしい」と総選挙で一票を投じるよう呼びかけた。

 そして「年金、医療保険、介護保険という3つの国民皆保険の制度を一つの制度にし、人生を通して安心をサポートしていく社会保障の充実を図る」と訴えた。

 また荒井代表は、これを「家庭ノミクス」と表現。荒井代表は「アベノミクスを評価している。これを補強するのが家庭への投資などを盛り込んだ家庭ノミクスだ」と提起した。

 一方で、安倍政権には是々非々の姿勢だとする荒井代表は「再稼働を推進する政府方針は受け入れられない。家庭用燃料電池、再生可能エネルギー、高効率の火力発電を組み合わせれば原発は不要」と脱原発を訴えた。各党執行部の主張を有権者がどう判断するのか、14日に審判が下る。(※お断り 生活の党は代表代行の街頭演説から、新党改革は代表の街頭演説から、その主張をピックアップさせて頂きました)。(編集担当:森高龍二)

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