政治から読み解く【経済と日本株】:世論調査で300議席をうかがうと伝わるが

2014年12月4日 14:01


*14:02JST 政治から読み解く【経済と日本株】:世論調査で300議席をうかがうと伝わるが
日経新聞が行った世論調査(公示直後)で、定数475議席中「自民党が単独で300議席をうかがう」という結果が伝わっている。今回の衆議院選挙では、公示前295議席の自民党が議席数をどれだけ維持できるかが焦点となっていたものの、小選挙区で5議席減少するにも関わらず公示前の議席数を上回る可能性があるとのこと。

自民党の安倍総裁は、「与党で過半数(238議席)」が自身の進退を決めるボーダーラインとしている。与党ということは自民党、公明党を指すことから、公明党が30議席前後獲得と仮定すれば自民党単独では210議席辺りとなる。今回の世論調査の結果と比較すると安倍総裁が控え目な数字を目標と掲げていることがよくわかる。

もっとも300議席という数字は、戦後、09年に民主党が308議席(480議席)を獲得した以外、1986年の中曽根時代に300議席(改選数512議席)を獲得した2回しかない。仮に世論調査通りとなれば、安倍総裁は自民党結党以来の記録を樹立するほか、戦後最高の議席数を獲得する可能性もある。今回の世論調査を受けて、市場関係者からは「300議席と市場のハードルは非常に高くなってしまった」との声も聞かれる。《MT》

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