日系自動車は中国で「明暗」:トヨタが11カ月で2ケタ増、ホンダは5カ月連続縮小
2014年12月4日 11:10
*11:10JST 日系自動車は中国で「明暗」:トヨタが11カ月で2ケタ増、ホンダは5カ月連続縮小
ホンダ<7267>の中国新車販売の苦戦が続いている。11月の販売実績は、前年同期の8万3012台から12.1%の減少。7万2973台に落ち込んだ。マイナス幅は前月の5.8%より6.3ポイント拡大している。1~11月の累計でもマイナス成長を余儀なくされ、1.1%減の64万6127台となった。
売れ行きはフィット、オデッセイ、スピリア(アコードの中国仕様車)で好調に推移したものの、CR-V、アコードは依然として不振が持続した。
広州汽車集団(2238/HK)と折半出資の広汽本田汽車有限公司(広汽ホンダ)を通じて、ホンダは中国事業を展開している。広汽ホンダは合弁期間30年で1998年7月1日に設立された。黄埔と増城に工場を構える。両工場を合わせた敷地面積は193万平米。累計の生産量は、05年に50万台。07年に100万台、10年に200万台、13年に300万台まで拡大した。
日産自<7201>の中国新車販売も低調。11月は11.8%減の11万6200台に落ち込んだ。年初来の累計では、かろうじてプラス成長を確保。1-11月は1.7%増の約110万台に上った。
一方、トヨタ自<7203>はプラス成長を持続。11月は2.9%増の9万2300台を販売した。1-11月の累計では2ケタ成長。12.2%増の90万7400台に達した。通年では110万台超の販売目標達成を目指す。中国で展開する合弁2社がそれぞれ投入した「新型カローラ」と「レビン(雷凌)」の販売が全体をけん引している。
【亜州IR】《ZN》