大豆の落下を防ぐことで収穫ロスを抑える遺伝子を発見
2014年12月4日 12:44
農研機構・北海道大学・農業生物資源研究所・香川大学による研究グループは、大豆の収穫期の落下を抑えて収穫ロスを防ぐ遺伝子を発見した。
種子で繁殖する植物は、より広範囲に拡大して子孫を増やすために、種子を散布する機能を持っている。大豆の場合は、成熟して乾燥するとサヤがはじけて中の種が落下するため、最大で30%もの豆を損失することが分かっている。
今回の研究では、サヤがはじけにくい大豆の遺伝子を調べたところ、第16番染色体上の遺伝子が壊れていることが分かった。さらに、この遺伝子を失った大豆は、乾燥によるねじれが起きにくいことやサヤを引き離す力が弱いことも明らかになった。
今後は、本研究成果を応用して落下しにくい大豆の育成が加速すると期待されている。