NYの視点:日本の7-9月期GDP改定値は上方修正される見込みだが・・・

2014年12月3日 07:01


*07:04JST NYの視点:日本の7-9月期GDP改定値は上方修正される見込みだが・・・

8日に発表される日本の7-9月期国内総生産(GDP)改定値は、速報値-1.6%(前期比年率)から上方修正される見込み。先日発表された7-9月期の法人企業統計で、製造業の設備投資や在庫投資額の増加が確認されており、改定値は-0.5%程度に上方修正される可能性がある。

しかしながら、米系投資家の間では、7-9月期の設備投資が増加したことで10-12月期の設備投資は横ばいか、減少する可能性があるとの見方が出ている。また、実質賃金は増加していないことから、個人消費の低迷は長期化するものと予想されており、10-12月期のGDPは前期比年率でマイナスとなる可能性が高いとみられている。

7-9月期GDP改定値が上方修正されても2014年度(2014年4月-2015年3月)の日本のGDPはマイナス成長となる可能性が高いだけに、外国人投資家の間からは、日本株に対してこれ以上強気になれないとの声が聞かれている。《KO》

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