12月2日のNY為替・原油概況

2014年12月3日 05:42


*05:42JST 12月2日のNY為替・原油概況
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、119円04銭から119円29銭まで上昇し、
119円25銭で引けた。原油価格が軟調に戻り、米経済にプラスとの見方が再燃するな
か、この日発表の10月建設支出が上振れで上昇したことを受けて、ドル買いが強まっ
た。一方、株高で円売りになった。


ユーロ・ドルは、1.2433ドルから1.2377ドルまで下落し、ユーロ・円は、148円18
銭まで上昇後、147円56銭まで下落した。欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、量的緩
和導入観測によるユーロ売りが優勢になった。


ポンド・ドルは、1.5670ドルから1.5632ドルまで下落し、ドル・スイスフランは、
0.9682フランから0.9730フランまで上昇した。


2日のNY原油先物は反落。68.72ドルから66.67ドルまで下落した。イラク政府とク
ルド自治政府が石油輸出問題で合意(来年発効予定)を発表したことが、供給過剰感を
高め、売り圧力になった。合意は、クルド自治政府が実効支配しているキルクーク油
田産の石油について、イラク政府を通して輸出するなど。


また、米国経済の堅調期待からドル高傾向になっていること。さらに、米CMEグル
ープが、NYMEXの原油先物の当初証拠金を引き上げる(15.6%、2日の取引終了後から
適用)と発表していることも、相場を圧迫したとのこと。引けは、前日比2.12ドル安
の66.88ドル。

【経済指標】
・米・10月建設支出:前月比+1.1%(予想:+0.6%、9月:-0.1%←-0.4%)

【要人発言】
・フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長
「インフレが低下に向かえば、FRBは金利をゼロ近辺にとどめる」
「FOMCは“相当な期間”の文言削除に近づいている」
「日本の景気の落ち込みは深刻だが、対応は適切」
「黒田日銀総裁の取り組み強化は、適切な行動」《KK》

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