ベネッセ、創業以来初めて希望退職者300名を募集

2014年12月3日 11:58

 ベネッセ・ホールディングスは、2日、組織・人事に関する大幅な構造改革を目的として、約300名の希望退職者を募集することを発表した。募集期間は今月18日から2015年3月末まで。該当者への優遇措置として、通常の退職金に加えて、特別退職金が支給されるほか、希望者には、転進支援が期間無制限で行われる。

 同社が希望退職を募集するのは、昭和30年の創業以来初めて。構造改革は新経営体制が発足した6月時点で計画をしていたが、7月に発生した個人情報漏えい事故を受け、改革のスピードを速めることを決定したという。特別退職金など希望退職制度の実行に伴い発生する費用は、2015年3月期の特別損失として計上される。

 今回の構造改革では、成長領域への大規模な人材投入を目的に、公募制度を中心に、グループ全体で約700名の配置転換も実施。今後の成長の柱である介護事業、学校向け事業、塾事業およびフランチャイズ事業などを中心に、今年度すでに150名の異動が行われた。

 さらに、グループ内の間接部門を4月までに統合再編し、3月までに要員数を900名から450名に削減する予定だ。

 10月31日付で公表された業績予想の修正案には、今回の構造改革に関する費用が含まれており、現時点で業績予想の修正はないという。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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