「くりっく365」11月取引数量が2ヶ月連続の400万枚に、ドル・円の商い活発
2014年12月2日 14:00
*14:00JST 「くりっく365」11月取引数量が2ヶ月連続の400万枚に、ドル・円の商い活発
東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、11月の取引数量は前月比+2.4%の414万5938枚(前年同月比+74.0%)となり、2カ月連続の400万枚乗せとなった。一日平均取引数量は前月比+17.8%の20万7297枚で、13年6月以来17カ月振りの20万枚乗せ。通貨別では、米ドル・円のシェアが38.37%→48.87%と大幅に拡大した。日米金融政策の相違などを背景とした円安ドル高トレンドのなか、ヘッジファンドの参戦などから高いボラティリティも付随したことが要因と考えられる。
取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、11月は立会い日数が減少(23日間→20日間)したことから、取引数量は61万8482枚と前月比では27.4%の減少となったが、前年同月比では67.8%の大幅な増加となった。また、証拠金残高は、266億3816万円と11ヶ月連続の増加となったほか、個人の建玉数量合計は25万7858枚と2カ月振りの高水準(9月は25万8309枚)を記録している。
11月は、10月末の日本銀行による追加金融緩和の実施及び年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用比率の変更を発表したこと(ダブルバズーカ)に、衆議院解散が加わったことから月半ばまでは活況相場となった。
足元、11月SQ値17549円が意識されてか指数は膠着していたが、原油安などを背景に12月1日、この水準を突破している。12月は中小型株が強含むイメージが強いものの、市場では3年連続の年末高を期待する声は多い。米ムーディーズが日本国債の格付けを引き下げたが、市場では「日銀が買い支えを行う限り影響は軽微」と見られている。日銀によるJPX日経インデックス400に連動したETF買入も本日から実施されることなどから、まさに「日銀相場に売り無し」といった地合い。今月もボラタイルな相場展開となる公算が大きいことから、「くりっく365」「くりっく株365」の取引数量や建玉増加が期待できよう。12日(金)のメジャーSQ前後はとくに注目。《MT》