各地で火山活動活発化の徴候

2014年12月2日 10:09

maia 曰く、 阿蘇山で11月25日から小規模な噴火が続いていたが、27日、阿蘇中岳第1火口で起きた噴火は噴煙が高さ1500mに達し、21年ぶりのマグマ噴火である事が確認された(読売新聞)。この影響で、熊本空港では少なくとも62便が欠航した。

 一方、北アルプス立山連峰地獄谷周辺(弥陀ヶ原)の火山活動も最近活発化しており、ごく小規模な水蒸気噴火や火山ガスの噴出はいつ起きてもおかしくない状況のようだ(読売新聞)。

 また蔵王でも今夏以降、火山活動が高まっており、10月8日には山頂付近の火口湖「お釜」に軽微な変色域が確認され、11月19日にやや大きな火山性微動があった(河北新報)。

 御嶽山が9月27日に水蒸気爆発を起こしたのは記憶に新しいが、いずれにせよ日本列島各地で火山活動の活発化が見られるようであり、それぞれ注視と対策が必要だろう。例えば弥陀ヶ原はまだ24時間監視体制が取られていないが、八甲田山、十和田と合わせて監視対象(既存は47火山)に加えることが提言されている(ハザードラボ)。

 御嶽山では長野県・岐阜県とも登山届を義務化する方針だが、(読売新聞)これも対策のうちではある。

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