(中国)北京で住宅賃料相場低迷、1-11月で4.5%下落

2014年12月1日 09:35


*09:35JST (中国)北京で住宅賃料相場低迷、1-11月で4.5%下落
住宅の賃料相場が北京市内で下げに転じている。今年1-11月にかけての下げ幅は累計で4.5%。5年ぶりの下落で推移しているという。北京晨報が28日、鏈家地産・市場研究部の統計として伝えた。
需要、供給ともに縮小期に移行している。今年11月の住宅賃貸市場では、前月比で供給された住宅数が5.5%、入居希望者数が10.8%ずつ減少。1平米当たりの賃料相場も、前月比で3.1%低い56.6人民元(約1086円)に下落した(前年同期との比較では、値下がり幅が4.4%に拡大する)。各地域の動向は、中心エリア(東城、西城)でかわらず、外城四区(朝陽、海淀、豊台、石景山)で2.1%安、近郊4区(昌平区、大興区、通州区、順義区)で1.7%安で推移した。
同研究部によると、進学・卒業前の時期と重なる8月は、住宅賃貸市場が盛り上がりを見せる時期にあたる。9月以降は例年、需要が徐々に減退する傾向が強い。ただ、今年の市況は停滞が目立つ。住宅1戸が賃貸市場で成約までたどり着く期間も長期化し、従来より2倍の約半月ほどかかるようになった。当面は不振が持続する可能性があるという。

【亜州IR】《ZN》

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