【木村隆の相場展望】高値更新後の動きに注目、相場の方向感に欠ける
2014年11月29日 21:43
(12月1~5日)
11月14日の高値1万7520円に肉薄してきた。11月28日の夜間取引では1万7510円まで買われ、高値更新への期待感が盛り上がっている。ただ、高値更新を演じたにしても、そこから一段高は期待薄かもしれない。
裁定買い残は11月26日現在で前週比6079万株増の23億3000万株に増えている。しかし、11月25日が906万株、11月26日が2379万株の減少に転じており、裁定買い残は積み増しか、あるいは裁定解消売りかの、方向性が見えない。積み増しなら相場は高いし、解消売りなら相場は安い。
物色銘柄の方向性も見えない。中小型から大型株への資金シフトが展望されてはいるが、円安一服、短期過熱感で主力株には利益確定の売りが広がりを見せており、いったん手仕舞いのムードも出ている。 となると、高値更新もそのまま新値追いに転じるのではなく、そこから整理に入る公算もある(元日本証券新聞編集局長、株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)