Blu-rayディスクのピットパターンで太陽電池の効率が向上
2014年11月28日 21:28
headless 曰く、 米ノースウェスタン大学の研究者らがBlu-rayディスクのピットパターンを使用して、太陽電池パネルの効率を高めることに成功したそうだ(Neture Communications掲載論文、ExtremeTech、natureasia.com、Slashdot)。
準ランダムなナノ構造による光子の制御が大きな注目を集めているが、パターンの最適化には非常に高価な製造プロセスが必要だという。一方、準ランダムなサブ波長構造はBlu-rayディスクのピットパターンにもみられ、Blu-rayビデオディスクのピットパターンが記録内容にかかわらず光の捕捉に適した構造になっていることがわかったという。
研究チームでは映画「ポリス・ストーリー3」のBlu-rayディスクを購入。保護層のプラスチックを除去して記録層のピットパターンを露出させ、ピットパターンを転写した型を作成した。この型を使用して作成した太陽電池パネルは虹色に輝き、量子効率は40%と、パターンのない太陽電池パネルよりも22%高い効率を示したとのことだ。
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