NYの視点:ヘーゲル国防長官辞任
2014年11月27日 07:02
*07:05JST NYの視点:ヘーゲル国防長官辞任
24日にヘーゲル国防長官の辞任が発表されたが、金融市場に影響を与えることはなかったようだ。辞任の理由としては、シリアなどに対する米国の国家安全保障政策をめぐって、長官とオバマ大統領の間で意見の対立が何度かあったことが挙げられているようだ。辞任ではなく、更迭との見方が多い。
後任候補として複数の名前が出ているが、中東地域におけるオバマ政権の政策や意思決定プロセスにしっかりと従う人物が起用されることは間違いないだろう。
へーゲル氏は、年内は国防長官としての職務を続けるもようだが、次期国防長官が正式に決まるまでは、オバマ政権の中東政策に変化が生じることはないとみられている。原油先物は産油国の供給超過などを嫌気して軟調に推移しているが、中東情勢が急変する可能性は低いとみられていることも何らかの影響を及ぼしているのかもしれない。《KO》