サウジアラビア 対 ロシア
2014年11月26日 14:00
*14:00JST サウジアラビア 対 ロシア
明日27日に開催されるOPEC総会を控え、昨日は、OPEC加盟国のサウジアラビアとベネズエラ、非OPECのロシアとメキシコの4カ国が、原油安への対応策を協議したが、減産の合意には至らなかった。原油価格は、失望売りで4年ぶりの安値である74ドル台まで続落している。
下落基調にある原油価格は、明日のOPEC総会で大幅な減産の決定が見送られた場合、60ドル台まで下落する可能性が懸念されている。
ロシアの国家予算は、1バーレル=104ドルを前提としており、原油価格が1バレル当たり12ドル下落すれば、ロシアの国家歳入は400億ドル減少する。
1998年8月、ロシアがデフォルトに陥った時、原油価格は9.8ドルの安値まで下落していた。
オバマ米政権とサウジアラビアは、1974年の「ワシントン・リヤド密約」的な密約で原油価格下落を誘導することで、ロシアとイスラム国への経済制裁を強化している、との噂があり、明日のOPEC総会が注目される。《MY》