(中国)インド高速鉄道で中国が事業化調査、建設受注に向けて前進
2014年11月26日 10:55
*10:55JST (中国)インド高速鉄道で中国が事業化調査、建設受注に向けて前進
インド鉄道省の報道官は25日、首都ニューデリーと南部チェンナイを結ぶ高速鉄道の建設計画について、中国がフィージビリティスタディ(事業化調査)を行うと発表した。調査の費用は中国が拠出。週内に契約を結ぶ見通しだ。各国がしのぎを削るインド高速鉄道の建設工事受注に向け、中国は一歩前進した格好となる。
報道によると、インドを南北に結ぶ同鉄道の全長は1754キロに達し、世界で2番目に長い高速鉄道となる見通し。総投資額は2兆ルピー(約3兆8127億円)に上ると予測されている。
今年の総選挙に勝利したモディ首相は、景気対策の一環として高速鉄道の整備を積極的に推進する方針を打ち出している。ニューデリー、チェンナイ、コルカタ、ムンバイの4大都市を高速鉄道で結ぶ「ダイヤモンドの四角形」構想を進める考えだ。
インドの高速鉄道をめぐっては、中国、日本、フランス、ドイツなどが受注競争を展開中。日本は現在、アーメダバード-ムンバイ間の事業化調査をインドとの共同出資で進めている。一方の中国は今年9月、高速鉄道の整備に関し協力覚書を締結していた。
【亜州IR】《ZN》