NYの視点:GPIFの国内債券の運用比率は初めて50%を下回る

2014年11月26日 07:01


*07:04JST NYの視点:GPIFの国内債券の運用比率は初めて50%を下回る

世界最大の年金基金の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )は25日、運用資産に占める国内債券比率が9月末時点で50%を下回ったと発表した。国内債券の運用比率が50%を下回るのは初めて。GPIFの前身である年金資金運用基金として積立金の自主運用を始めた2001年度以降で最低となった。

2008年末時点で国内債券の運用比率は75.90%だったが、日銀が大量の国債買い入れを始めたことによってGPIFは国内債券投資を段階的に縮小しているようだ。GPIFは、国内債券の運用比率を落として国内株や外国債券での運用比率を高めているが、このような運用方針の一大転換が奏功するかどうか、現時点では予測困難である。

一部の米系投資家は、GPIFの方針転換によって日本の長期金利が将来的に大幅に上昇するリスクがあると考えている。彼らは、長期金利の大幅な上昇を抑えるために、日銀は現在よりもさらに多くの国債購入を余儀なくされるのではないか、と指摘している。《KO》

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