ワタミ、最終赤字に転落

2014年11月13日 15:07


*15:07JST ワタミ、最終赤字に転落
居酒屋チェーン大手のワタミ<7522>が11日に発表した2014年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比3.7%減の777億100万円となり、営業損益は前年同期の24億7000万円の黒字から10億3000万円の赤字に、最終損益も同5億5000万円の黒字から41億1000万円の赤字に転落した。
中間期の営業赤字は1996年の上場以来初めて。
消費税増税や中食ブームなどを受け主力の居酒屋事業が不振だったほか、宅食、介護事業も伸び悩んだことが原因と思われる。また、外食事業で不採算となっている約60店を閉店したことも響いた。
通期(2015年3月期)の連結業績予想は7日に下方修正しており、最終損益は20億円の黒字予想から一転、30億円の赤字を見込んでいる。2期連続の最終赤字になる。不振店舗を追加で42店閉鎖する減損も特別損失として計上する。
同社は、業績悪化を受け、10月から来年3月までの半年間、取締役と執行役員の報酬を月10~31%カットする。さらに、国内の売り上げの約9割を占める「和民」や「わたみん家」で4月に消費税増税分を含め料理を約1割値上げしていたが、商品単価の見直し・値下げをして来客数の回復を図り収益力を高めるという。
従業員の労働環境問題も取り沙汰されており、業界の競争激化の折、人手不足の中でイメージと業績をどこまで回復できるかに注目したい。《YU》

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