プーチン氏の訪日準備へ 岸田外相の訪ロ検討
2014年11月11日 11:19
外務省はロシアのプーチン大統領と安倍晋三総理の9日夜の会談で明年のプーチン大統領訪日実現へ準備を進めるため、外務次官級協議など行うとともに岸田文雄外務大臣のロシア訪問を引き続き検討していくことになったと発表した。
日ロ首脳会談は約1時間半にわたりAPEC首脳会議にあわせて中国で行われた。外務省によると、プーチン大統領からは「政治分野について平和条約締結に向けた交渉の再開も念頭に置いている旨が述べられた」という。安倍総理は「日露関係全般及び国際情勢につき意見交換したい旨述べ、平和条約締結については昨年4月の共同声明に基づいて進めていくことを中心とした考えを述べた」という。
一方、ウクライナ情勢について「安倍総理から東部での分離派によるいわゆる選挙が事態を複雑化させていることへの憂慮が表明され、停戦合意の完全履行と事態の改善に向けロシアが建設的役割を果たすことを強く求めた」としている。これに対しプーチン大統領からは「ロシア側の立場について説明があった」と立場を説明する域をでることはなかったとした。(編集担当:森高龍二)