3世代目フィアット「Panda」にエコとスポーツドライブを両立した5MTモデルが登場
2014年11月3日 23:22
フィアット クライスラー ジャパンは、フィアット「Panda」のマニュアルトランスミッションモデルであるフィアット「Panda MT」を、11月1日から発売する。
「Panda MT」は5ATモデル「Panda Easy」をベースに、5MTを装備したモデル。フォグランプやアルミホイールを省き、「Panda Easy」より約10万円低い、税込で200万円を切るお買い得価格が魅力となっている。
フィアットというとフィアット「500」が有名だ。BMW「mini」やVW「The Beetle」と並ぶレトロモダンの代表選手である。「Panda」はその「500」のプラットフォームを使い日常でも使いやすい4ドアとして登場した。(その他、兄弟車にはフォード「Ka」、クライスラー「イプシロン」そしてフィアット「500L」という「500」の4ドア版派生モデルもある)
「Panda」のエンジンは875㏄直列2気筒インタークーラー付きターボ。「ツインエア」と呼ばれていて最近のイタリア系のコンパクトカーには必ず載っていて、低回転域のサウンドはあまり聴きなれないもので味わいがある。
世界中で流行りのダウンサイジングターボは85馬力を5500回転で、145Nmを1900回転で発生させる。排気量やボディサイズから一見トヨタ<7203>「パッソ」やダイハツ<7262>「ブーン」等と同じクラスに見えるが、実際の走りはトヨタ「ヴィッツ」やホンダ<7267>「フィット」の1500㏄クラスである。
今回の「Panda MT」は1070㎏という軽量ボディを1500㏄クラスの厚いトルクと自分の意志で5段のマニュアルトランスミッションを使って操る。欧州育ちのドライビングプレジャーをリーズナブルに体感できるお買い得車である。
決して悪くないシートポジション、ハンドルポジション、重くないクラッチ、そして手を少し左にやるとシフトノブがあり、比較的遠距離でも走りに集中できるようになっている。
85馬力というととても低性能に感じるかもしれないが、145Nmというトルクがそう感じさせないところが凄い。普段は静かに走るが、たまには5500回転まで回したい走り好きな方はぜひ試乗してみてほしい。なお、価格は199万8千円。(編集担当:久保田雄城)